INFORMATION


「わたしたちの天蚕ものがたり」
2023年5月22日(月)〜31日(水)10:00〜18:00
ギャラリーノイエ
松本市大手3-2-17 kkビル2F(松本城より徒歩2分)
やまこの飼育から製糸・紬糸の糸作り、そして織物となるまでの
YAMAKO_PROJECTのすべての活動をご紹介致します。
やまこの繭、そこから紡がれたさまざまな糸、丹念に織り上げた作品、
また写真や動画などを一堂に展示しております。
どうぞお出かけください。

ギャラリートーク「天蚕飼育の今と昔とこれから」
5月24日(水)17:00〜18:15
古田清・春江(天蚕飼育農家)× 金井直(信大人文学部教授)

ギャラリートーク「天蚕の作品制作について」
5月30日(火)17:00〜18:15
本郷孝文(染織家)× 行司千絵(京都新聞記者)

ご来場くださった皆様、ありがとうございます。

YAMAKO_PROJECTについて


やまこのはなし

やまこのはなし

天蚕は、日本古来の野生の蚕、野蚕の一種で、信州・安曇野地方では、親しみをこめて「山蚕やまこ」と呼ばれてきました。 白い繭をつくる家蚕とはちがい、山蚕は、鮮やかな緑色の繭をつくるのが特徴です。 青い空の下、クヌギの林のなかでやまこは育ち、太陽の光を沢山浴びて繭は緑に色づきます。 その繭からひかれる緑の絹糸の艶やかな輝きは、この上ない美しさ。人々の心を惹きつける神々しい輝きは、「糸のダイヤモンド」と呼ばれるほどです。
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糸にすること

糸にすること

「糸のダイヤモンド」といわれるやまこの緑の絹糸。 やまこの糸の緑は、人工的な染色では出せない天然の緑色。自然の草木染でも、緑色は染められない貴重な色。 しかし、この緑色は生糸の精錬時に流れ出てしまう性質があります。その代わり、糸は淡い萌黄色となり、いっそうの艶と輝きを増し、よりしなやかさを強め、格別な美しさを得られる特長を同時に持ちます。 染色ではだせない、やまこ特有の天然の緑の色を残しながら、極上の艶やかな光沢を引き出す。
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織りのこと

織りのこと

YAMAKO_PROJECTで、糸つくりと織りを担当するのは、染織家・本郷孝文。 長年にわたり、信州松本でやまこ・天蚕の糸を使いきものを織ってきました。 飼いならされた家蚕の素直な絹糸とは違い、やまこは言うなれば「野生児」。 その天然の輝きと美しさは、野生児であるがゆえ、実は簡単に手なづけられるものではありません。やまこの糸の特性を知った使い手でなければ、ただのダイヤの原石でしかないことも。
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わたしたちのこと


やまこを育てるひと。やまこの糸を使って織るひと。それを総合的に支えるひと。
三者が協力しあって、YAMAKO_PROJECTは活動しています。
消えゆくやまこの美しさを多くの方々に広めたい。やまこの文化を後世に伝え残したい。
それがわたしたちの願いです。

−やまこを育てるひと−

−やまこを育てるひと−

穂高の有明地区で天蚕の飼育に取り組んでいるのは、古田清・春江夫妻。
飼育の難しいやまこに愛情を注ぎ、手間ひまかけて質の良い大きな繭を育て上げます。 繭から手紡ぎで糸をひき、糸づくりもしています。天蚕を広めるための活動「やまこの学校」を主宰しています。

−織るひと−

−織るひと−

糸づくり、ものづくりを担うのは、長年にわたり天蚕糸で着物を織り続けてきた本郷孝文。
やまこの朴訥な野生美を優雅な美しさに昇華させることのできる稀有な染織家です。 扱いの難しい天蚕糸の特性を知り尽くし、天蚕の美しさを余すところなく引き出す技術を体得しています。

−支えるひと−

−支えるひと−

YAMAKO_PROJECTのロゴデザインは柚木沙弥郎。アドバイザーに信州大学で教鞭をとっていた船津和幸。ウェブサイト作成・運営にライターの佐藤文絵。かつて本郷織物研究所に在籍していた石井園子。その他多くの方々に支えられて、YAMAKO_PROJECTは動いています。

信州安曇野/松本より